basyura's blog

あしたになったらほんきだす。

1分で大切なことを伝える技術 - 齋藤孝

★★★☆☆

「1分」の感覚をこう養え
万能! 川のフォーマット
1分間プレゼンテーション
コミュニケーションを学ぶための素材
実践! ケース別・一分の使い方
賞賛文化を根付かせよう

タイトルが煽りっぽいせいか羽田の本屋では売れ筋 No.1 だった。僕もつられたんだけど。
1分で大切な事を伝えようと思えば主題から入るし、必要な情報を効率よく盛り込まざるをえない。ダラダラ前置きを続けたあげく、結局何が言いたかったの?という事が多すぎる。相手に伝えるには1分あれば十分。
非常に共感したのが日本人のコミュニケーションに付いての文。

従来の日本人のコミュニケーションは、実は意味のやり取りの充実を目的としていない。それより重要なのは「情緒的に共感を得ること」だ。それが目的である以上、意味については相対的に勝ちが低くなる。
だから、飲み会の席が重要なコミュニケーションの場になる。そこで論理的な合意ではなく、情緒的な共感を得ようとしているわけだ。
(P.43 〜 P.44)

思いを伝えるのではなく、空気を読んで共感することが目的になっちゃってる。
ものすごく心当たりがあるのは月1の定例会。みんなで集まって「おまえらちゃんとやってるか、うらぎったりしないよなぁ」という儀式。行かなくても、メール・ TV 会議で十分だということはみんな思ってるだろうけど口にはしない。遠地から来る身としては飛行機代がバカにならない。けど口にできない。そういう "空気" がある。参勤交代は言い過ぎかもしれないけど、「お上のご機嫌を伺いにいく」という色合いが強い。

本の紹介のはずなのに、一部分を取り出して別の話に持って行く。グダグダになったのでこれまで。