basyura's blog

あしたになったらほんきだす。

分かりやすい日本語の作文技術 - 本多勝一

分かりやすい日本語の作文技術  大活字版

分かりやすい日本語の作文技術 大活字版


★★★★☆

はじめに
技術 その1 「修飾」の技術
  前編 修飾する側と修飾される側を理解する
    1. 読み手にイライラさせる文章の仕組み
    2. 「イライラ文章」を簡単に直す「修飾語直結の原則」
    3. ノーベル賞小説家の「イライラ文章」に直結の原則を応用してみる
    4. 「底抜け文章」いろいろ
    5. 直結の原則 応用編
  後編 「修飾」の順序を理解する
    1. 修飾語は句より節を先に示そう
    2. 文字数の多い修飾語ほど先に示そう
    3. 大きな状況をとらえている修飾語ほど先に示そう
    4. 親和度(なじみ)を考えて修飾語を配置しよう
技術 その2 「句読点」の技術
  1. 作文に必要な記号の種類
  2. テンのうちかた 二つの原則
  3. 「テンの二大原則」を検証する
技術 その3 「漢字」と「カナ」を使い分ける技術
技術 その4 「助詞」を使いこなす技術
  1. 「象は鼻が長い」- 題目をあらわす <は>
  2. 「蛙は腹にはヘソがない」- 対象・限定の <は>
  3. 「来週までに掃除をしろ」- <まで> と <までに>
  4. 「少し脱線するが・・・」- 接続の <が>
  5. 「サルとイヌとネコがけんかした」- 並列の <と>
技術 その5 「段落」の技術
補講 その1 「わかりにくい文章」の悲劇
  1. 事実の誤りを見落としてしまう「紋切り型」の文章
  2. 慇懃無礼で鼻につく「文末の繰り返し」
  3. 書き手自身が「笑っている文章」は冷笑もの
  4. 「体言止め」の下品さ
  5. 迫力を欠く「過去形」のルポルタージュ
  6. <です> をつけただけの「サボリ敬語」
補講 その2 「わかりやすい文章」のために必要な「リズム」と「文体」
  1. 朗読しやすい文章ほど良いリズムをもっている
  2. 文豪の文章ほど「技術」的に正しい

かなり勉強になった。「文章はプログラムと同じだ」と感じる。
分かりにくい文章(プログラム)は誤読(バグ)の元になり、誤読された(障害が起こっている)文章(プログラム)は間違った結果を広め続ける。間違った(障害が発生した)文章(プログラム)は直し、事前に改善できるものは校正(リファクタリング)する。
文章とプログラムが同じと考えると、文章を書くのが面白く感じる。直感でなんとなく書いていた自分の文章を作文技術に当てはめるとさらに面白い。
感動や興奮も同様にある。プログラムを綺麗に書ければ「おお、うまくいった」と嬉しくなるし、綺麗に書いてある他人のプログラムを見たら「すげええええ」と感動・興奮することもある。文章を見てそう思えるようになるにはまだまだかかりそうだけど、分かったら世界が変わるんだろうなぁ。

本書に上がっているテクニックとして以下が上げられている。

■ 修飾の技術
1. 節を先にし、句をあとにする。
2. 長い修飾語は前に、短い修飾語は後に。
3. 大状況から小状況へ、重大なものから重大でないものへ。
■ 句読点の技術
1. 長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ.
2. 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。

ただ、原則ではあるものの無理強いはしていない。

まず自分の書いた文章を読んでみて「おかしいな」と思ったら、そのときだけこうした原則を参考にすればわかるということである。まず原則を頭の中に覚えてそれから作文を考えるのではなく、作文はどんどん自由に書いて、それで「おかしい」と思ったときだけ、なぜおかしいのかを考えるときこの原則を参考にしていただく、それだけのことである。

テクニック云々の前に、伝える努力が感じられない酷くガッカリした文章が最近あった。
ある業務担当の人(社内)からメールが来たのだけれど、何度読み返しても意味が理解できない。内容を部内に通知する必要があったのだけれど、理解できないから通知しようがない。
仕方がないので「全然分からないからもうちょっと詳しく教えて欲しい」と返したのだけれど、それに対する返信もさっぱり。というか的外れ。
「きっとこの人も何が変わるのか良く分かってないんだろうな」という結論に達し、仕事に影響するクリティカルな事でもないので最初に担当者から来たメールを転送して終わりにした。ごめんなさい。
相手に伝えるための文章は内容を吟味して送らないと。「送ったから見といて」というやっつけ仕事は受け手に迷惑。暗号解析で時間を削ってしまっていることを意識する必要があるよね。

文章って奥が深い。