basyura's blog

あしたになったらほんきだす。

オープンソースソフトウェアの育て方 - Karl Fogel, 高木正弘, 高岡芳成

★★★★☆

日本語版に寄せて
序文
1 章 導入
  歴史
  現状
2 章 さあ始めましょう
  まずは周りを見渡すことから
  手持ちのもので始めよう
  ライセンスの選択と適用
  うまく引っ張っていく
  広報
3 章 技術的な問題
  プロジェクトに必要なもの
  メーリングリスト
  バージョン管理
  バグ追跡システム
  IRC - リアルタイムのチャットシステム
  RSS フィード
  Wiki
  ウェブサイト
4 章 プロジェクトの政治構造と社会構造
  プロジェクトが分裂する可能性
  優しい独裁者
  合意に基づく民主主義
  すべてを記録しておく
5 章 お金に関する問題
  プロジェクトへの関わり方
  開発者を長期に渡って雇用する
  企業の人間としてではなく、個人として振る舞う
  動機を隠し立てしない
  金で愛は買えない
  契約する
  プログラミング以外の活動を支援する
  マーケティング
6 章 コミュニケーション
  書いたことがすべて
  陥りがちな罠
  扱いにくい人たち
  巨大化への対応
  バグ追跡システムでは議論しない
  宣伝・広報
7 章 パッケージの作成、リリース、日々の開発
  リリースに番号を付ける
  リリースブランチ
  リリースを安定させるプロセス
  パッケージング
  テストとリリース
  複数のリリースラインを管理する
  リリースと日々の開発
8 章 ボランティアの管理
  ボランティアを最大限に活用する
  技術的な作業だけでなく管理作業もみんなで
  引き継ぎ
  コミッター
  クレジット
  プロジェクトの分裂
9 章 ライセンス、著作権、特許
  使用する用語
  ライセンスの特徴
  GPL とライセンスの互換性
  ライセンスを選ぶ
  著作権の保有と譲渡
  デュアルライセンスの仕組み
  特許
  さらなる情報源
付録 A フリーなバージョン管理システム
付録 B フリーなバグ追跡システム
付録 C なんで自転車置き場の色まで気にしなきゃならないの
付録 D バグ報告のやり方を説明した例
付録 E 著作権表示
訳者あとがき

技術、お金、コミュニケーション、リリース、ライセンス。オープンソースに特化してるかもしれないけど、一般的(?)な会社での各プロジェクトにも十分関係有る内容。
本書で、一番良かったと思ったのが「日本語の文章」。日本語版なんだから当たり前といえばそうなんだけど、英語版を日本語に訳したものって「英語みたいな日本語」で非常に読みにくい事が多い。本書は元が英語だって事が感じられない読みやすいものだった。訳者の情熱と非常な努力の結果だと思う。