ノーベル賞で盛り上がってたのは知ってたんだけど、なにがなんだか全然理解していなかったので購入。
ES 細胞 と iPS 細胞の特徴
- 増殖力が非常に高い
- 人体を構成している 200 種類以上の細胞全てを作り出すことができる (まだ理論上の認識で OK ?)
特徴としては同じようなものらしい。ただ、生成する過程が大きく異なる。
ES 細胞の場合、
ヒト ES 細胞をを作るには、胚を使わなければなりません。子宮の中でそのまま放っておけば人間になるはずの胚を取り出し、バラバラにして培養するのです。
(略)
それらの細胞はすべて元の胚の持ち主の DNA を持っています。そのため、ES 細胞から分化させた細胞を患者さんに移植した時に免疫反応を起こす恐れがありました。
iPS 細胞の場合、
患者さんの体細胞、たとえば皮膚の細胞から ES 細胞に似た細胞を作ろうと考えたのです。
これはいったん分化した細胞を、もとの状態に戻すということを意味しています。
よって ES 細胞では倫理的な問題と他者へ適用する際の免疫拒絶問題があるが、iPS 細胞では倫理的な障壁が低く対象者から作るので免疫拒絶も無くなる(少なくなる?)
となると、「再生医療」に関する期待がハンパなくなる。騒がれてる理由がようやく分かった。
とはいえ、成果に至るまでの道のりもハンパない。自己啓発本を読んでたとか親近感沸くけど、ベースの頭の良さはやっぱ違うんだろうなぁ。そんな人でも、ものすごい努力してるんだからいわんやをや。
「しょうもない」実験だったのにもかかわらず、心底興奮できた
だいじだいじ。
VW の V は、Vision の V です。(略) VW の W は Work hard の W。
だいじだいじ・・・ビジョンを持って一生懸命働く。漫然とではなく、ビジョンを持って。本書の中で「プレゼン力大事」とあったけど、たしかに大事。特に僕はビジョンをうまく伝えられない・・・。無いわけではなくて自分の中にはまぁ、あるんだけどうまく言語化できない。伝えられない。なので、なんかやってるみたいだけど何やってるか分からない状態なんだよなぁ。
感覚でやってるところが多いのと(おいおい)、精神的に強くないので一緒にやろうよスタンスは取れるんだけど「お前遅れてるんだからちゃんとしろよ」的な管理ができない点か。特に後者は色々モヤモヤしてるしなぁ・・・。
なんだかんだで一番印象に残ったのは(強調されてたけど)、一緒に研究を進めた協力者に対する感謝。「彼らがやってくれた。やってくれたのは彼らだ」という。うがった見方をすれば優秀な人達が集まるからそうなのか・・・。某道場で「ほんとにできなくてお断りしたのは今までで一人ぐらいだった」という話があったので僕のコントロール不足なんだろうが・・・。
う〜ん。また明日からストレスがたまる日々が始まるなぁ・・・。