新聞やニュース、雑誌、人から得る死者の情報。徒歩で現場へいき、祈りを捧げる男。人はそれを悼む人と呼ぶ。450 ページとちょっと厚めなのもあるけど、ふと気を抜くと内容が頭から飛んじゃうこともあり自然と一文一文しっかりと読みこんでしまう。かなり読み応えがあった。
その人は、誰を愛したか。誰に愛されたか。どんなことで人に感謝されたことがあったか。
誰を愛して愛されて感謝されたかを考えれば誰に対しても優しくなれるかもしれない。でも、自分のテリトリーに踏み込ませることになるから突き放すより遙かにパワーがいるかもしれない。全員に対してではなく、身近な人を当たり前と思わず大切にするのが大事なのかもしれない。
本書を書き上げるのに 7 年を費やしたとは・・・燃え尽き症候群にかからなければいいけどと余計な心配をしてみる。